1978年に発生した地震は、わが郷土宮城県で発生した、宮城県沖地震です。
1978年6月12日、宮城県沖を震源とする、マグニチュード7.4、最大震度は仙台市で震度5の地震が発生し、住民の多くを震えあがらせました。
被害状況は、死者28名、負傷者1万名余り、建物の全半壊7400戸と戦後では初の大都市でおきた大震災として知られております。
宮城県の調査では負傷者の14%はガラスなどの破片・落下などで発生と報告されています。
また、平成7年1月17日に阪神・淡路大震災の被害は死者5,000人余り、家屋被害11万戸、被害総額9兆6千億円にのぼり、破損した窓ガラスが飛散して通行人や、室内の人に被害を与えたほか、散乱したガラス片が避難通路をふさぐなどの大きな問題を発生させました。
その後、平成 17 年 3 月 20 日に発生しました福岡県西片沖地震は、阪神・淡路大震災以来10年ぶりに百万都市を直撃した大震災で、死者1人、負傷者1,015人、家屋被害6,625戸の被害が出ております。
福岡・天神のビルでは、444枚のガラスが割れて歩道に落下しました。
この状況から国土交通省では、宮城県沖地震が起きた1978年以前に着工された3階以上の建物の窓ガラスについて調査するように通達が出ております。
阪神・淡路大震災以降、さまざまなビルで耐震診断と改修が進んでおりますが、建物の倒壊防止が目的であり、窓ガラスや天井、外壁は通常、調査対象でないケースが多く見られます。万一、ガラスが飛散し落下した場合は、人的被害の危険性も危惧されており、当事者だけでなく、第3者へも被害を与える可能性があります。
このように日本はどこでも、定期的に大地震が発生します。さらに今後も想定されて宮城県沖地震に備えて、仙台市では2004年度から飛散防止対策フイルムの施工が始まっております。
ガラス飛散防止フィルムは、ガラス表面に特殊シートを張ることにより、様々な外圧や衝撃からによるガラス破壊による飛散を防ぎ、床や人体にガラス片が飛び散らない仕組みになっております。
飛散防止対策フイルムは、大掛かりな工事が必要としないため、工期も短く、コストも抑えられることがあげられます。また、既存のサッシ、ガラスを使用しますので、ゴミも少なくてすむなど、他の耐震工事よりも地球環境にやさしい工法と言えます。
ぜひ、この機会に飛散防止対策フイルムの施工をご検討いただきますよう、お願い申し上げます。
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